楽園のプライベート・アイランドで、優雅な一人リゾート
4万光年のケンタウロスとのデート
By Koko Shinoda
パペーテ空港に隣接するエア・テティアロアの小さなターミナルは、リゾート・ラウンジ風で専用機の離発着に相応しい。
6人乗りのプロペラ機で15分ほど、タヒチ本島近海にある唯一の環礁が青い空と海の間に漂うように現れた。

眼下の鬱蒼とした熱帯雨林、そして、滑走路が輝いて見えるのは、その横に並ぶ太陽光パネルのためだと着陸して分かった。
鮮やかな真紅の衣装を纏ったタヒチアンが歓迎の歌で迎えてくれる。

ティアラの首飾りをかけてもらい、電機カートで木漏れ日が踊る樹林の中をヴィラへ向かう。
茅葺屋根のポリネシア風建築は、すっきりとした内装で高い天井が100平米近い広さをさらにゆったりと感じさせた。

オネタヒ島

到着すると、歓迎のセレモニーが

エア・テテイアロアのカウンター
リビング・ルームからは、ウッド・デッキと小さなプール越しに白浜と大洋が一望にできた。誘われるように、デッキに続く窓を開ける。島は蚊の大半を駆逐することに成功しているので、樹林と海の風に心置きなく浸れる。リビング・ルームの隣のメディア・ルームでIPADを繋げWIFIを拾って、フレンチ・ポリネシアの音楽をかける。冷蔵庫に入っていた冷えたワインとチーズやフルーツを出して、デッキ・チェアで脚を伸ばす。豊かな緑に囲まれているため、隣のヴィラの気配は感じられない。完全なプライバシー。
自分だけの南太平洋。夕陽もこうして一人占めできるのだろう・・・

白浜とエメラルドグリーンの海

ウッド・デッキと小さなプール
というよりも、自分自身を3日間独占できるのだと気付く・・・しかも、こんな豊かな自然と贅沢な空間で。
夕暮れになって、タヒチの生音楽を聴きにふらりと二階のバーへ寄った。

隣のライブラリーで子供向けの星座の本を見つけて、レストランにはいかずにヴィラに戻った。ミシュラン・メニューのレストランのコースを選び、ルーム・サービスを頼む。

トロピカルカクテル

リラックスできるライブラリー
「二人きりで食べたいから、4コースを一度にもってきて」と、デッキにテーブルを用意してもらう。
首を傾げる給仕を下がらせて、一人テーブルに着く。

対面には4光年離れても眩いケンタウロス。ポリネシア・タッチを感じさせる、ヌーベル・フレンチ料理。
酒豪で知られるケンタウロスとの長い夜。

プライベイトディナー

長い夜のスタート
翌日は早朝からベールのような雨が降り続いた。
トロピカル・フルーツたっぷりの朝食をゆっくりとってから、電気カートで環境設備を案内してもらう。

冷房全てを賄っている深海水冷却システム、ココナツ・オイル、太陽光、コンポジットなど再生可能エネルギーの最新設備が整っている。
雨水利用に限らず、汚水の浄化も水生植物などを活用している。

新鮮なフルーツたっぷりの朝食


水生植物が汚水の浄化を

環境設備が自然を保護しています


名産のテティアロア蜂蜜をお土産に
エコ・センターには米国からの若い科学者たちが数人滞在していて、怪我をした亀や野鳥の治療も。
島の生態系について解説を受ける。夕方にはレモン・シャークの子供が浅瀬に遊びに来るという。
夜9時頃、海亀が浜辺に産卵にくることもあるとか。

海亀産卵の場所でもある

島は野鳥の天国
カジュアル・レストランでジューシーなハンバーグとフレッシュ・ジュースを自棄のみしながら、雨が上がるのを待った。が、諦めて午後はスパで過す。

蓮池の岸辺にあるスパ施設は、ひっそりと心地よい。サウナに入り、熱いハーブティーを飲んでから蜂蜜ベースのアロマ・セラピーを受けた。
ゆっくり丁寧なマッサージに心身がほぐれてゆく。

雨はようやく夜にあがり、夕食後には満天の星空が広がっていた。
テラスの浴槽にお湯を張り、露天風呂に。

頭上から覗き込むケンタウロスに、明日は太陽を呼んでね、と頼む。
長湯のせいか、肌触りのいい上質のリネンに潜り込むとすぐに深い眠りに落ちた。

気持ちよく眠れるベッドルーム
翌朝、天気はまだ不安定だったが、屋根付きの快適なボートで近隣の小島めぐりへ。
ガイドはエコ・センターの若い科学者なので、ラグーンや小島、野生背物などについて熱心に説明してくれる。
ヤシガニや野鳥の天国だ。ラグーンのポイントではシュノーケリングも。
リーフの外の波が強いせいか透明度は低いが、魚の群は多い。

ボートで近隣の小島めぐりへ

色鮮やかなヤシガニ
午後は薄日のため気温が上がらず、自転車で島を自由気侭に走り回った。
ヴィラは南岸と東岸のビーチ沿いに広がる。前者は浅瀬で夕日が美しく、後者は珊瑚礁のポイントが幾つかある。果樹園ではバナナが実り、菜園ではトマトが熟していた。

180人の従業員住居区は活気があって、商店もカフェなどが村のよう。
北端の工事従業員の一角には昔のコテージが2軒残っており、ちょっとワイルドだ。

お洒落な自転車で島を回る

果樹園
自分のヴィラに戻ると、小さな島なのに随分と長い旅をしたような気がした。ルーム・サービスで自家製アイスクリームを全種類1スクープづつの盛り合わせを頼んだ。
本場ヴァニラのアイスクリームの官能的な甘さ。

今夜も4万光年離れたケンタウロスとのデートか・・・優雅な孤独感が、贅沢な空間と自然の中でいつのまにかたとえようもなく心地よくなっていた。


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