特別寄稿

Special Essay メガヨットチャーターの魅力 洋上のプライベート空間、海に浮かぶ大型豪華ヨットを独り占め 海のライフスタイルマガジン「Sea Dream」編集長 田久保雅己(ヨット・モーターボートの総合出版社 ㈱舵社 常務取締役)

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全長およそ30メートル(100フィート)を超える大型ヨットはメガヨット、あるいはスーパーヨットと呼ばれています。日本では数が少なく見かけることはほとんどありませんので、その大きさをイメージできる人は少ないかもしれません。わかりやすく言うと25メートルプールよりさらに大きなヨット、あるいはモーターヨットを想像してください。中には100メートルを超えるものもあり、船内の装飾には高級な素材が使用され、最高級のファブリックをしつらえたサロンやダイニング、ゲストキャビンなどがあります。

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欧米では、こうしたメガヨットをプライベートでチャーターするシステムが構築されています。操船に関しては、キャプテンをはじめとする洗練されたプロフェッショナルクルーがヨットの運航からゲストへのサービスまで、すべてを担います。お客様は専属のシェフが調理した美味しい料理を味わうことができ、クルーはゲストの安全を確保するなど身の回りのお世話をします。チャーターされたクライアントであるゲストは、そのヨットのオーナーと同等に迎えられます。大型の客船とは違い、チャーターヨットの場合は行きたい場所や食事の内容、ディスティネーションでのチャータープランなどすべての要望に応じることができます。

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メガヨットのチャーターシステムは、世界の富裕層があこがれる海域にベースがあります。たとえば地中海、カリブ海、そして南太平洋の島々、あるいは東南アジアの秘境など、ほとんどのリゾート地で乗船、下船することができます。そうした海域で、きらめく陽光を浴びながらゆったりと航海を楽しみ、美しい海岸の沖や入江などに停泊して、海水浴やシュノーケリングなどのマリンスポーツを楽しみます。夕暮れ時には、さわやかな潮風にさそわれてシャンパン片手にデッキパーティー。夜は星空を眺めながらのディナーなど、夢のようなひとときを過ごすことができるのです。

また、大型客船では他のお客様と同乗するわけですから、ゲストキャビンの外へ出るとプライベート空間はあまりありません。しかし、メガヨットチャーターの場合は船内のすべてがチャーターしたゲスト、その家族や仲間だけのプライベート空間となります。陸上のわずらわしい人間関係から解き放たれ、気心の知れた人たちだけで海の上を自由に航海する喜びを独占することができるのです。

このクラスになると1隻の価格が数億から数十億円という高価な船で、その船を維持するための係船料や整備費、保険やプロクルーの人件費など、船の購入費以外にも莫大なランニングコストがかかります。確かにこうしたヨットのオーナーになることは、海や船が好きな人たちの憧れる世界ではありますが、年間に乗れる日数を考えるとチャーターしたほうが格段に割安になります。チャーターすれば移動のための交通費も、そしてもちろん豪華なゲストキャビンでの滞在となりますので宿泊費も含まれています。欧米では──マイヨットの感覚で──と表現しますが、メガヨットチャーターはまさしくオーナーと同等の気分で、ラグジュアリーな空間に包まれながら、お好みの海や港を自由にクルーズすることができるのです。

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BURGESS バージェス・ヨットチャーター

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